PAD過去2年間の主なアクションの追加と強化まとめ

こんにちは。今回は Power Automate DesktopPAD)の主な機能変化についてご紹介します。

Power Automate Desktop(PAD)は 2021 年の公開以来、業務自動化ツールとして毎月のようにアップデートが続いています。
公開から数年が経ち、機能面・安定性の両面で成熟してきた現在、直近 2 年間の更新だけを振り返っても、実務に役立つ多くの改善が加えられていることが分かります。

そこで今回は、PAD のアップデートの中でも、特に業務現場で利用されることの多い ExcelWord・画面操作まわりを中心に、「使いやすさが大きく向上したポイント」をまとめました。

Power Automate Desktop(PAD)

過去 2 年で“使いやすさがアップした”主なアクション追加・強化まとめ
以下は、実際の業務で役立つ機能を中心に抜粋した内容です。
専門性が高すぎるものは除外し、現場でメリットが大きい改善点をまとめています。


PAD の Excel 関連アクションは、この 2 年間で大幅に強化されました。
従来「人が手で操作していた動作」を PAD が忠実に再現できるようになり、日常的な Excel 業務の自動化が進めやすくなっています。

  • セル範囲のクリア(Clear cells in Excel worksheet)
  • 並べ替え、フィルターの設定・解除(Sort / Filter / Clear filter)
  • オートフィル機能の自動化(Auto fill range)
  • セルの数式の取得(Read cell formula)
  • テーブル範囲の取得(Get table range)
  • 行追加などの範囲操作(Append range)
  • 範囲の色設定(Set range color)

表の加工・集計・整形といった「細かい手作業」に対応できるようになり、Excel を使った自動化シナリオの幅が大きく広がりました。


以前は対応が限定的だった Word 文書操作にも、2024 年以降 専用アクションが多数追加 されました。

  • Word の起動・既存文書への接続
  • テキストの読み取り・書き込み
  • 文書内の検索と置換
  • 画像の挿入

報告書・議事録・契約書など、Word ベースの定型文書作成を自動化しやすくなりました。

アプリケーション上のテーブル抽出など、UI 要素の認識精度や操作が改善され、クリックや値取得の失敗が減り、より扱いやすくなりました。

  • テーブルからのデータ抽出(Extract data from table)
  • UI 要素認識の安定化

「画面位置がずれてクリックできない」「認識に失敗する」といったよくあるトラブルの発生率が低下し、自動化フローがより安定して動作するようになっています。


2025 年には Access データベースを直接操作できる専用アクションが追加されました(データ取得・操作など)。

Access を社内で利用している企業では、「Access → Excel」間の連携やデータ整形が自動化しやすくなります。


このように、Power Automate Desktop は直近 2 年の間にも業務に直結する機能が数多く強化されており、Excel や Word を使った日常業務の自動化をより現実的かつ簡単に実現できるツールへと進化し続けています。

今後も継続的なアップデートにより、さらに多くの業務自動化が相談できる環境が整っていくことが期待されます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後も本校では、学びを通じて皆さまの成長と就職を応援してまいります。