初心者が自作でネットショップを開業する方法

ネットショップ・ECサイトを個人でも始めてみたいという方が増えています。実際に自分でネットショップを作ろうと思ったら、どんなことに気を付ければいいのでしょうか、検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

ネットショップを自作するには?
ネットショップはいつでも・どこでも買い物ができる手段として、今後ますます多様化するであろう消費者のライフスタイルにマッチする販売チャネルです。
すでに実店舗をもっている企業にとっても、自社のネットショップをもつことで販売チャンスが増えます。さらに、戦略次第では店舗への送客効果も期待できるとあり、さまざまな業種から注目を集めています。
特に2020年は新型コロナウイルス流行の影響により、外に出かけなくても買い物ができるネットショップの需要が一気に高まることに。また、小売店や飲食店にとっても店を開けない状態で売上を作るチャンスがあるとして、ネットショップをオープンさせる例が増えました。
実際、MakeShop(メイクショップ)でネットショップを運営しているショップ様のデータを見ると、2020年の流通額は昨対比で約140%になっています。

 

※2020年10月時点、MakeShop(メイクショップ)をご契約中のショップ様の2019年1月~9月の流通額と2020年1月~2020年9月の流通額を比較。

また、カテゴリごとに見ると、「フード・菓子」「キッズ・ベビー・マタニティ」「おもちゃ・ホビー・ゲーム」の伸長率が大きくなっています。

カテゴリ伸長率
フード・菓子173.68%
キッズ・ベビー・マタニティ171.06%
おもちゃ・ホビー・ゲーム165.01%
※各商品カテゴリごとの2019年1月1日~9月30日の流通額と2020年1月1日~9月30日の流通額を比較。

では、企業やブランドがネットショップをオープンさせたい場合、どのような方法があるのでしょうか。

ネットショップの自作には4つの方法がある
ネットショップを自作する際に機能やシステムの基盤となるものをプラットフォームと呼びます。

プラットフォームには大きく4つの種類があります。

  • ASP
  • オープンソース
  • フルスクラッチ
  • パッケージ

用意できる費用や人手、ネットショップでどんなことを叶えたいかにより、どのプラットフォームがおすすめか変わります。

ASP
ASPとはApplication Service Provider(アプリケーション・サービス・プロバイダ)の略で、ネット上でECサイトの立ち上げ・運営に必要な機能を使用できるプラットフォームです。
ASPは、初期費用を抑えてネットショップをスモールスタートさせたい事業者におすすめ。中には大規模サイト向けのASPもありますが、比較的小~中規模のサイト向けです。
導入に際しての費用は10万円程度が一般的ですが、中には初期費用・月額使用料0円でサイト運営ができるサービスも存在します。ハンドメイド作品の販売など、個人の副業として利用されるケースも少なくありません。
また、立ち上げにかかる期間も最も短く、わずか数週間程度ではじめられるという手軽さも特徴です。さらに、システムの管理や古くなってしまった場合のアップデートなどはプロバイダー側が請け負いますので、運用の手間も少なく済みます。
ただし、他の手法に比べてカスタマイズ性はあまり高くありません。デザインや機能で制限があります。長い目でみてサイトのブランド力を向上させていきたい場合などは別の手法をとるのがおすすめです。

オープンソース
続いてご紹介するオープンソースは、一般公開されている既存のプログラムをベースにECサイトを作成する手法です。
だいたいの場合プログラムは無料でダウンロードできるので、初期費用は抑えられます。
ただし、オープンソースでサイトを構築するのであれば、自社にある程度技術力のあるスタッフが必要です。
他社でも使用されているプログラムをベースとしているため、カスタマイズを加えないとサイトの独自性が出せません。HTML、CSSに加えてJavaScriptやPHPを使いこなすスキルが求められるでしょう。
また、オープンソースにはセキュリティホールが見抜かれやすいという弱点があります。正しい知識にもとづくセキュリティ対策が必要です。

フルスクラッチ
他のサイトとはまったく違う、完全オリジナルのサイトを作れるのがフルスクラッチです。
既存のシステムやプログラムをベースとせず、1から自社でサイトを構築していく手法となります。
4つの手法の中で、最もコストと手間がかかります。導入費用だけでも数億円程度、ランニングコストも月数十万円ほどかかるため、資金が十分に用意できる大企業向けです。
フルスクラッチの利点は、システムの管理などをすべて内製化できる点にあります。このことによりサイトの改善点や新しいマーケティング施策が生じた場合、すぐに社内で対応して高速PDCAを回し、売上を作っていくことが可能となります。
もちろんそのためにはマーケティングからWEB制作にいたるまで、各セクションで高いスキルをもった人材が必要です。
多くの企業にとっては他の手法のほうがコスパがよいので、2020年現在フルスクラッチで構築されているサイトの数はあまり多くありません。ですが、ユニクロのオンラインストアやZOZOTOWNなど、上記のような高速PDCAを回せる環境にある大規模サイトからはしばしば採択されています。

パッケージ
パッケージもしくはECパッケージとは、ECサイトを運営するために必要となるシステムや機能がセットになっているショッピングカートシステムのことです。
基本的な商品・在庫管理のシステムをはじめ、コンテンツの編集機能や外部システムとの連携など、中~大規模サイトに対応する機能が一通りそろっています。カスタマイズ性も高く、多くの要件を叶えられます。導入費用は最低でも500万円程度からとなっており、フルスクラッチほどではありませんが高コストな手法です。
既存のプログラムにカスタマイズを加えて制作するという点においては、オープンソースと似ています。違いはそのプログラムを無料でダウンロードしているか、販売会社から購入しているのかという点。
そしてECパッケージの場合、この販売会社にカスタマイズやサポートを委託できるということがメリットでもあります。社内に制作力が十分になくとも、サイトの立ち上げが可能になるのです。
ただしこの基盤となるシステムは経年で古くなってしまうので、数年ごとにアップデートが必要です。その際には費用が発生しますので、ランニングコストも安くはない手法といえます。


ECサイトを自作するメリット
新しくEC販売に乗り出す際、まず生まれる選択肢がECモールか、自社ECか。つまり、楽天市場やAmazonのようなECモールに出店あるいは商品を出品するのか、もしくはネットショップを自作するのかどうかです。
ECモールは集客に強く、またWEB制作やマーケティングの知識に乏しくても比較的はじめやすいハードルの低さがあります。自社ECの中でも、フルスクラッチなどでサイトを自作する場合はさらにそれらの壁は厚くなるでしょう。
ですが、長い目でみると自作したECサイトのほうがおすすめの場合があります。以下にECサイトを自作するメリットをご紹介します。

サイトのオリジナリティを出せる
なんといっても大きなメリットは、ECモールに比べサイトに加えられるカスタマイズ性の広さでしょう。
モールサイトに出店する場合、まず同じモールに出店する他社とは共通のドメインを使用することになります。デザインもかなり制限されてしまいます。
ネット販売の市場競争は激しいもの。競合との差別化は必至です。サイトに独自性があれば、ユーザーに印象を残し再来店を促すことにもつながります。また、ユーザー層にあわせて柔軟にUXを改善できれば、ユーザビリティも向上します。

売れば売るほど収益を作りやすい
ECモールの多くは月額の利用料や、販売・決済の手数料が発生します。ランニングコストがかさむうえ、せっかく商品を多く売っても、手数料の割合が大きく手元の利益が少なくなることも。
その点、自作ECであればそうした手数料は発生しませんので、純粋な利益を多く確保できます。
商品のアイテム数が多い、見込んでいる販売数量が多い場合などは、長期的な視点でみるとサイトを自作したほうが得となる可能性があるのです。


ECサイトを自作するデメリット
続いて、ECサイトを自作した場合のデメリットもご紹介します。ECの自作はハイリスク・ハイリターン。どのようなリスクがあるのかは、あらかじめ把握しておくべきでしょう。

多くの手間と時間がかかる
ECサイトを自作するためには、マーケティングやWEB制作に関する一通りの知識が必要です。もしもそれらを勉強するところからはじめるとなると、かなり長い道のりとなるでしょう。
また、販売会社や制作会社に委託をしないため、構築から運用管理までをすべて自らまかなわなければならず、運営の負担はかなり大きなものとなります。

プロのサポートを受けられない
有力なECモールのほとんどが、出店者に対してなんらかのサポートサービスを提供しています。トラブルや質問事項への対応のほか、マーケティングのノウハウをもってサイトのコンサルまで担ってくれる場合もあります。
ASPやパッケージのサービスでも、しばしばそうしたサービスを行う事業者がありますが、もしすべて自作している場合はそれらの知識は自分で身に着けておかなくてはなりません。

不具合に自分で対応しなくてはならない
サイトのシステムエラーや不具合が発生した場合、自分で解決できるようにしておく必要があります。
特に気を付けたいのがセキュリティトラブル。ECサイトでは顧客情報を扱うため、システムの安全性には最新の注意を払いたいものです。万が一情報漏洩など起きないよう、セキュリティ対策も正しくおこないましょう。

ネットショップを自作したいけれどもデメリット・リスクが心配という場合は、ネットショップ・ECサイト構築サービスMakeShop(メイクショップ)の利用という方法もあります。

まとめ

ネットショップ・ECサイトを自作する方法やそのメリット・デメリットについて解説しました。
世界基準でみると、日本のEC化率にはまだまだ伸び代があります。今後なんらかのビジネスを立ち上げるにしろ、副業をはじめるにしろ、ECという選択肢は見過ごせない存在でしょう。
この記事で紹介したとおり、ネットショップをオープンさせる方法は複数あります。自社、もしくはご自身にあった手法でぜひEC販売にチャレンジしてみてくださいね。


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